- 前回のあらすじ
- 懸念点①:VRソフト面が微妙
- 懸念点②:PCVRとしても実用性が微妙
- 懸念点③:たぶんVRヘッドセットとしては重量バランスが微妙
- 懸念点④:Kickstarterでの実績が微妙
- 懸念点⑤:ハンドヘルド端末としてはギミックが微妙
- 懸念点⑥:アドオンがリリースされるか微妙
- 結論
- おわりに
前回のあらすじ
前パートではPimax Portalというガジェットのクラファンに参加する理由を考えてみました。平たく言うとワクワクするからですね。性能面では型落ちという声もありますが、充分に次世代を感じさせるコンセプトとなっていて応援したいです。
でも残念ながら懸念点がわりといっぱいあるので、クラファン参加するならこういうリスクを楽しめるようにしましょうというお話です。VR元年を迎えてない私のような人間には危ないかもですね。
パート1はこちらから。
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懸念点①:VRソフト面が微妙
この端末はHDMIでPCVRとして使える他、スタンドアロンVRとしても使えます。スタンドアロンVRというとMeta QuestやPICO4が有名ですね。これらのVR機器は遊べるソフトを独自のアプリストアに依存しています。パンケーキレンズやカラーパススルーを始めとして機能面に魅力があるPICO4ですが、このアプリストアがイマイチなことが大きく、Meta Quest2の市場を奪うまではいっていないようです。
同様の懸念がPimax Portalにもあります。「Pimax Store」というアプリストアがあるみたいですが、詳細不明。Quest2がBeat Saberとかバイオハザード4など魅力的なソフトを独占しているため、正直あまり期待できないかな…ちなみに一応Google Playも使えるらしいです。なおOSはAndroid10の模様。
懸念点②:PCVRとしても実用性が微妙
SteamVRみたいなPCVRにも対応すると記載されており、最近のアップデートでは有線接続でPCの画面を遅延なくミラーリングしてる様子が公開されています。有線接続の場合はmini HDMIで、長さが必要なのでほぼ専用ケーブルが必要ですね。おそらくPC側からの給電は別途ケーブルが必要なのでバッテリー持ちも心配。ちなみにOLEDモデルにしかHDMI入力はないらしいです。有線で使いたい人は注意。USB-Cを変換して接続してるっぽい動画もありますが詳細不明。
無線接続ではWi-Fiの他、5GやWiGigという規格に対応しているらしいです。Wi-Fiを除くこれらの仕様に対応するには多くの人は別途設備投資が必要ですし、そもそもWiGigは日本で技適通らなくて使えない可能性もあります。加えておそらくですがVirtual Desktopの配信はなさそうで、Pimax Linkという独自アプリで繋ぐそうです。アプリの使い勝手次第ではありますが、有線としても無線としても微妙な使い勝手になりそうです。
懸念点③:たぶんVRヘッドセットとしては重量バランスが微妙
Portal View自体の重量は公開されていないですが、Quest2(約500g)、Pico4(約600g)くらいかなと想定されます。しかし以下の動画(Pimax Crystal is an Exciting Disappointment - YouTube)でも言及されている通りやや前に重心が偏っているかもしれません。彼の頭が極めて小さい可能性もありますが、確かにデモ動画見てるとみんなゴーグル支えながら使ってるんですよね。頭を動かすような動作は難しいかも。
懸念点④:Kickstarterでの実績が微妙
PimaxはわりとKickstarterでは悪名高くて、何故かと言うと前回のクラファンが遅延しまくったらしいです。今回は2023/01にクラファン締め切り、2023/01に発送予定とかいう狂ったスケジュールを何故か組んでいるので、恐らく遅延するでしょう。クラファン予算いらないくらいの企業なので既に動き出してる可能性はありますが、何もそこら辺の情報出してこないのが謎。Kickstarterでのその手のコメントもスルーしてます。そもそもそれならクラファンじゃなくて予約販売にすればいいですよね。アドオンの開発に充てるならそっちでクラファンすればいいし。Pimaxは製品としては2023/2〜3月にリリースするつもりとか言ってますが、それならリスクを負ってクラファンするメリットもそんなになさそうです。具体的には100ドルくらいはセーブされてます。
製品が届かないとは思いませんが、さらに型落ちしても文句は言わないようにしましょう。ただ考えようによっては長く開発してるから型落ちしてるって考えもある?
懸念点⑤:ハンドヘルド端末としてはギミックが微妙
ハンドヘルド端末としては分解できる機構がいらないです。テーブルモードで遊べますが、それにはかなり画面小さいです。コントローラーは他の機器に繋げないと公式が言ってるので、VRで使わないなら分解による故障リスクを徒に上げてるだけかもしれません。せめてドックの開発進んでたら使い道あるんでしょうが、ハンドヘルド端末として買うならUMPCの方がいいかも。AndroidとWindowsで土俵は違いますけどね。
懸念点⑥:アドオンがリリースされるか微妙
Portalくんにはいくつか魅力的なアドオンがあると発表されています。TVに出力してKinectのように使えるドック、ストリーミング機としてゲーミングUMPCのように使える超小型PC、VR端末としてFOVなどが異なるレンズなどですね。今回の出資はPimax Portal及びPortal Viewのみとなっており、これらは含まれません。これらの詳細は全く不明であり、というかそもそも開発されてるかもわからない状況です。全て実現するならすごいと思いますが、頓挫するアドオンの方が多そう。出たとして何年後かわかりません。今回の出資では1ドルで予約権(というかほぼアンケート)がつけられるので、応援する気持ちのある人はつけてみてください。私はPimax Mini Stationだけつけました。
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結論
というわけで私は一番安いPortal本体のみで出資しています。VRモードは正直厳しそうだけどコンセプトは応援したいですし、評価が高かったらヘッドセットだけ買えそうですし。ハンドヘルド端末としての期待というよりは応援とこのガジェットに対するワクワクにお金を払うつもりです。でもアップデートが更新されたていったらPortal View付けちゃうかも。VR初心者が買うには選択を誤ってる気もしますが。
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おわりに
クラファンはネットショッピングとは違います。製品が確実に届く保証はないし、届いたとして当初言ってたものとかけ離れたものが届くかもしれません。でもそういうトラブル含めてワクワクする製品を応援したいな、と思うからみんな出資してるわけですよね。そういったリアルタイム性が楽しめると思うと5万くらい安いもんです。いやちょっと高いな?
お読みいただきありがとうございました。
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